TOKAI ES-335タイプのセミアコの本気のレビュー
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どうも、ZONO SATOです。
今回は私の近年においての最も使用頻度が高いギターTOKAIのES-335タイプのセミアコES-185について4〜5年使用したガチのレビュー、評価、感想をご紹介いたします。
これは本当にバランスが良いので使い勝手よくて重宝しております。
どんなジャンルもカバーできるのでどこに行くにもファーストチョイスはこのギターと言っても過言ではないのです。
1963年生のES-335を所有するMatt Schofieldがライブで使用しておりその影響から
TOKAIのES-335は今から4〜5年前にバカ売れして品薄状態になりました。
「リーズナブルなのにハイクォリティで今のギブソンよりもギブソンの音がするなど」たくさん評価を受けておりました。
しかし、近年の中古市場を見るとほぼ使用していないピカピカの状態で手放されたTOKAIのES-335タイプのギターが良く出回っております。
これは同じ楽器のユーザーとしてはこのギターの良さがしっかり伝わっていないと考えると非常に悔しいのです…
なぜ、このように新品同様で手放す人が多いのかと言うと恐らく、
「イメージしていたギブソンのES-335とサウンドが違う」と言うことに尽きるのではないでしょうか?
なぜ、この様なギャップが生まれているのか、何故外国では狂った様に評判がよかったのかを解説いたします。
日本人の多くのES-335のサウンドのイメージはラリー・カールトンやクリーム時代のエリック・クラプトンのだと思います。
エアー感の中にセンターブロックのゴリっとしたワイルドで泥臭い中域が鳴りに憧れてみなさんES-335を手にするのだと思います。
しかし、TOKAIのES-335シリーズは高音域に比重が強くパリンとあっさりしていて抜けがよくポップスなどのカッティングに使えるギターと言う印象です。
イメージ的にはテレキャスーに近いかもしれません!
もちろんテレキャス独特の鉄っぽさはないですが突き抜けるような高音域は感じられます。
なのでこの音のイメージの違いから「こんなのギブソンの335の音じゃねーじゃねーか」とか「結局は本家によく似せたコピー止まりかよ」とか言って殆ど弾かずに手放してしまう人が多いのだと思います。
じゃあ、なんで海外では凄く高評価なのか?
ギブソン以上にギブソンの音がすると言われるのか?説明がつきませんね。
それでは引き続きその謎を解説していきます。
日本人の多くのギブソンES-335のサウンドのイメージは60〜70年初期までのES- 335の音なのだと思います。
しかし、TOKAIのES-335はもっと初期の50年代末期〜60年代初期までのES-335のサウンドをイメージしていると思われます。
実際に私は1968年製(75万円)と1959年製(480万円)のGibson ES-335を弾いたことがありますが全然音が違います。
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1958年製Gibson ES- 335
1959年製(480万円)のGibson ES-335の方がTOKAIのES-335の音に非常に近いのです。
60〜70年初期までのES- 335とTOKAIのイメージしている50年代末期〜60年代初期までのES-335ではサウンドの肝となるセンターブロックの構造が違うので音質が大きく変わってきます。
なのでラリー・カールトンをイメージしてTOKAIのES-335を買うと全然ギブソンのサウンドと違うじゃねーかとか文句を言って手放してしまうのでしょう。
なのでこれからES-335を購入することを検討している方は自分の求めるサウンドのイメージに注意して選んでください。
また、TOKAIでご検討の方は中古美品が多いのでとっても狙い目の良質なギターなのでオススメです!!
ではでは、ZONO SATOでした。